初心者トレーダーでも必ず知っておきたい経済指標とは

FXのための国際通貨研究所事務局   2016年8月14日   初心者トレーダーでも必ず知っておきたい経済指標とは はコメントを受け付けていません。

重要な経済指標_アイキャッチ
外国為替市場は様々な発表によって目まぐるしい値動きをしているため、FXで安定した取引を続けるためには様々な経済指標の内容に注目する必要があります。
毎日のように発表される経済指標ですが、市場関係者からの注目度によってその影響度は様々です。
今回は、初心者トレーダーでも必ず知っておきたい経済指標について見てみましょう。

経済指標とはなにか

経済指標とは、各国の政府や経済関連の中央省庁や中央銀行が定期的に発表している「経済に関連する統計」です。
経済指標は、その国の経済動向を見るうえでの欠かせない材料の1つであり、基礎的な要因をもとに分析する「ファンダメンタルズ分析」の中でもとりわけ重要視される項目です。

注目したい経済指標…アメリカの雇用統計

このようにファンダメンタルズ分析に欠かせない経済指標ですが、その重要度にはかなりのばらつきがあります。
数ある雇用統計の中でももっとも注目を集めるのが、アメリカの就労者数の増減を表す「雇用統計(非農業部門雇用者数)」です。

世界最大の経済規模を持つアメリカの景気動向は、他国の景気動向に比べて世界経済に与える影響が大きいことで知られ、その動向が非常に注目されます。
雇用統計として知られる「非農業部門雇用者数(Non-farm Payroll)」は、非農業部門に属する事業所の給与支払い帳簿を基に調査・集計したものであり、アメリカ経済の動向にもっとも敏感に反応する経済指標です。

この統計では自営業・農業従事者を除いた約40万社・約4700万人の従業員が対象となり、全米の約1/3を網羅していると言われています。
そのため、アメリカの雇用情勢・景気動向を把握する上で欠かせない経済指標として知られ、その発表前後には世界中の通貨の値動きが非常に激しくなる傾向があります。

注目したい経済指標…FOMC政策金利発表と議事録公表

雇用統計と並んで注目したい経済指標としては、FOMC政策金利発表と3週間後におこなわれる議事録公表があげられます。

FOMCは、アメリカの金融政策を決める会合で、アメリカの中央銀行としての役割を果たしている連邦準備制度理事会(FRB)が開催する会合です。
参加者であるFRBの理事7名と12の地区連銀総裁のうち5名の計12名が投票権を持つFOMCは定期会合として年8回が開催され、アメリカ経済だけではなく世界経済の様々な問題点について議論しています。
FOMCで決定される政策金利とは、中央銀行が一般の銀行にお金を融資する際の金利のことであり、景気が良い時は政策金利が高く、景気が悪い時は低く設定されます。
政策金利の利上げ、利下げは外国為替市場にも大きく影響するため、政策金利発表は雇用統計と共にFXトレーダーが最も注目を集めるのです。

この政策金利発表と合わせて注目したいのが、議事録公表です。
FOMCでは政策金利発表や為替レートの誘導目標などの方針が議論されますが、会合が開かれてから3週間が経過すると議事録が公表されます。
議事録では政策金利を決定した背景や、アメリカの経済状態をどのように見ているか、先行きなどの議論の内容と結論が公表されるため、内容によっては外国為替市場に大きく作用することがあります。

注目したい経済指標…日本銀行の金融政策決定会合

日本の経済指標で為替相場に大きな影響を与える物は多くありませんが、例外的に2013年以降のこと金融政策決定会合は注目を集めるものとなっています。
本格的に始動した「アベノミクス」と歩調を合わせて、2%のインフレ目標とマネタリーベース(日本銀行が供給する通貨)を2年間で2倍にするなどの「異次元の金融緩和策」が決定されたことから、その内容に注目が集まるようになりました。

おわりに

様々な経済指標が発表されていますが、世界の市場関係者から注目を集める経済指標はアメリカの雇用統計やFOMCの政策金利発表をはじめとして、ごく一部に限られます。
安定した取引のためには、特にこれらの指標発表前後には注目するようにしたいものです。